むし歯と歯周病の家族感染について
虫歯菌や、歯周病菌は家族間で感染します。
実は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には菌は存在しません。親などの周りの大人から感染するのです。
親から子どもへ感染することを「垂直感染」といいます。夫婦間や兄弟間での感染を「水平感染」といいます。
〈虫歯菌の感染時期と、歯周病菌の感染時期は異なる〉
親子間の場合、特に母親から赤ちゃんへ感染する母子感染が多いですが、「感染の窓」という1歳6ヶ月から3歳までの期間が最も感染しやすい危険な期間と言われています。
このときに、ミュータンス菌などの虫歯菌が感染します。食べ物をフーフーと冷ますときに唾液が飛んでしまったり、食器などを使いまわし、くしゃみをすることによって、感染しやすくなります。キスも感染経路となります。
虫歯菌が幼いときに感染するのに対して、歯周病菌は大人になったあとも感染します。夫婦間でも感染するのです。
〈感染をできるだけ防ぐためにできること〉
お子さんへの感染を完全に防ぐことは不可能です。私たちのお口の中には300~700種類もの口腔細菌が生息していますが、それらがバランスを保って生態系を作っています。
ただし虫歯菌のお子さんへの感染が遅ければ遅いほど、虫歯のリスクが下がるのも事実です。
できるだけ食器を使いまわしたりしないようにしましょう。
そして最も大切なことは、保護者の方がいつもお口を清潔な状態に保つことです。お口の環境が良ければ、お子さんへの感染も最小限に留めることができます。毎日ていねいに歯磨きすることに加えて、3ヶ月に1度は歯科医院でクリーニングしてもらうことを習慣にしましょう。